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翻訳QA (品質管理) 週末涙の物語 (付録アンダルシア寿司屋物語)

最近めっきり寒くなり、窓から見る樹木は茶色というか、こげた黄色というか、たそがれた色を呈してきていますが、日本の秋はきれいでしょうね。


ということで、昨日のエージェントとのやり取りです。

12Kで押していて、4日で翻訳とレビューを両方やってほしいということだったんで、ほぼ精魂尽き果てた感じで別の案件を先に納品して、すぐにこちらに取り掛かりました。

普通だとこういう急ぎは断るんですが、前にやったことがあるクライアントだったんで、楽だろうとおもったんですね。

レビューは翻訳と同時にやって出してほしいということだったんで、翻訳を最大限丁寧にして3回読み返して時間内に納品しました。(注:この時点で同一人物が翻訳とレビューをやるということ自体、品管としてアウトだとは思いますが…)



この案件で不思議だったのは、ファイルが一つであるのにもかかわらず、Partial delivery(部分的に納品する)を要求してくるんですね。



普通20も30もファイルがあって、めちゃくちゃ急いでいるときなどに、こういうことを言われることがあるんですが、ファイル1つでパーシャルって何?

まだこれから直すかもよ」って伝えながら、やりかけのファイルを送る意味ってあるんですか?クライアントの方だって次の仕事に使いようがないですよね。だって修正するかも、って言っているんですから…。

翻訳者が納期に間に合うように仕事を進めているかどうか、または訳文が度外れてひどくないかどうかの確認目的以外にこんなことする意味ないですよね。実際時間もったいないですよ。

で何となく、「心外だな、ちゃんとやるのに」というモチベーションダダ下がりの気分で翻訳とレビューを終えたんですね。



(ラベンダー色のラベンダー製品を売るお店:スペイン、マルベーリャ)


ところがですよ。

最初に案件受けた担当者がホリデーで休み、引き継ぐ担当者が全体の背景を知らないという状況になり、翻訳とレビューを終えたって言ってるのに、QAチェックのソフトで生成したスプレッドシートを送ってくるわけです。

このQAチェックソフトなんですが、きちんと的を得たモノならいいのです(アルファベットで構成されているような言語なら使えるんでしょうね)。でも、日本語だとわけわからんです。



文章の最後のスペースがあるとかないとか、頭文字が大文字じゃない(!)とか、機械が自動生成したほぼすべて無視していいようなろくでもない大量のデータを修正しろというシロモノなんですね。

機械じゃなくて人間がこの目で見てレビューしたって言ってるのに!
そして本来の担当者がそれでいいって言っているのに!

つまるところ、私がこの担当者に信頼してもらってないか、担当者同士で連絡を取り合っていないという話なんですけどね。

エージェントはみんな雇用された人たちで、その時間さえ過ぎれば給料もらえますけど、フリーランスは時間=お金

無視していいようなレビューに無駄な時間を使う余裕はありません。



余談ですが、
数分で出来るからやってほしい」、
たった1000ワードだから今すぐやってほしい」



こういうことを言ってくるエージェントは多いです。でも、たった1000ワードだって、モノによっては時間がかかります。ただでさえいっぱいいっぱいの時に1000増えるのはつらいです…。



「数分で出来るから」って、あなたの長ーいメール読んで、ファイルをダウンロードして、フォルダ作って保存して内容見るだけで、数分たっとるわっ!!(#^ω^)


はあ、はあ…


というわけで、


涙の


涙の週末作業ログでした。

付録:アンダルシア寿司屋物語


本当は付録のこの話がしたくてこれ書いていたんですが、「翻訳の話もしなくちゃな」とおもって愚痴話を書き、ストレス発散してしまいました。どうぞお許しください。m(_ _)m



予想外に本編が長くなってしまったので、いったんここで中断して、続きは後程ということに。


お付き合いいただきありがとうございました。つづく…


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