集中力を高める方法について、長時間の作業をするうえで実際に役立ったいくつかの作戦をご紹介します。
翻訳は地味で忍耐のいる作業です。納期がきついと、寝る時と食べる時以外はコンピュータの前という状況は少なくありません。
こんな精神的にも肉体的にもつらい状態を少しでも緩和するには、
処理能力を高めることが一番の早道だと感じます。つまり、
ということです。目に見える効果が上がるほどの学習時間が取れない場合(日々訳すことで学習にもなっているとは思うのですが…)、集中力を高め、今ある容量でできるだけ効率よく仕事を終わらせるということですね。
実際にやっている集中力を高める方法
私が集中力が途切れたときにやっている方法をリストアップしてみました。翻訳に限らず、一般的な作業にも使えると思います。
疲れたら休む
(*’▽’)
当たり前ですが、これが一番効果があります。
作業しながら「ああ、もう一行も訳せんっ!」と思ったら、とりあえず休みます。1分でも、2分でもPCから離れて、あくび、ストレッチ、コーヒーを飲む、バタンとベッドに倒れこむ(フリーランスなんで、お勤めの方には申し訳ない)、料理の準備(米をかす、などの簡単なこと)を少しする、掃除をちょっとする、などの短時間にできること、そしてどっちにしてもやらなくてはいけないことを片付けます。
大人でも集中力が続くのは1時間ほどだと言われています。集中力が途切れたら、まず休む。このちょっと休むことが、その後の絶大な生産性アップにつながります。
ここで大切なのは、また作業に戻ってくるということですね。そのままどこかに行ってしまったままでは元も子もなくなります。((´∀`))
1日のノルマを立てる
1日のノルマを決めることが大切です。ここを曖昧にすると、集中力が鈍りどうでもいい感じになってしまいます。
長い納期で、大量に訳す(作業する)というような場合、何もプランを立てないと、「まだ時間はある!」と思って、最初の方で遊んでしまいます。すると血反吐を吐くような終盤の追い込みが待っています。夏休みの宿題を泣きながら最後の3日間で片づけたのを思い出します。
また漠然とした状態だと、遊びながらも「果たして納期に間に合うのか」という不安が付きまといますので、100%リラックスできません。
なので、私はボリュームのある仕事の場合、納品日までの日数で、総ニューワード数を割って、1日の目標の数値を出すようにしています。
(例:2週間で2万ワード納品の場合)
20000÷14=約1428ワード
休みなしで2週間フルで訳す場合、だいたい1500ワード/日でいいわけです。1日1500ワードまでは、シャカリキに頑張ります。これを越えればその日のノルマは達成できたってことですね。不思議なことに、1500ワードを越えると気分がよくなり(達成感)もっと訳してしまうんですね。これを始めてから、終盤泣くことはあまりなくなりました。
目標を紙に書く
PCの横に常に大判のノートを用意して、総ワード数と1日のノルマを大書します。そして時間の経過と進捗状況を書き込んでいきます。
Tradosやその他のCATツールには、通常進捗状況がパーセントで表示されているので、今全体の何パーセント訳せているのかがわかります。総数にパーセントを掛ければ、何ワード訳せたかがわかりますね。
私の場合、このパーセントを見ることがとても励みになります。ちょっとした息抜きになっていると言っていいかもしれません。ボリュームが大きい場合ほど、なぜかこのプロセスが励みになります。でもどうしてなのかよくわからないんです。
その他の集中力を高める方法
いろいろ試したのですが、効果があった順にリストアップしてみますね。
いかがでしたでしょうか。お付き合いいただきありがとうございました。