イギリスがEUを離脱してしまい、
結構なショックだったわけですが…
Gutted
という言葉は、イギリス英語なんですが、
臓物を抜かれたらこうなる、
とうほどがっかりする。
ショックを受ける、という意味です。
英国離脱が決まってから、
私はしばらくこの状態でした。
しかし、
いつまで嘆いていてもしかたないです。
そこでEU離脱で
翻訳を仕事にしている者が感じた
メリットについて考えてみることにしました。
それでまあ、
少しでも自分を慰めようと…。
英国ポンドが下がった
私が直接感じる唯一のメリットがこれです。
英国ポンドが下がったので、
翻訳料としていただく、
米ドルとユーロをポンドに変換することで、
何もしなくても収入が上がりました。
なぜか。
私は英国内で翻訳の仕事をしているのですが、
取引しているエージェント/エージェントの本社は、
ほぼEU圏(ユーロ)にあり、あとは中国(米ドルかユーロ)、
シンガポール(米ドルかユーロ)、米国(米ドル)の順です。
圧倒的に英国のエージェント(ポンド)との取引は少ないのです。
・・思うのですが、
英国という国は英語が通じるので、
どこへ行っても英語で押し通しますよね。
別に他の言葉を覚える必要ないですから。
でもEU圏というのは、何らかのインターフェースがないと
意思の疎通がお互いうまくいかない。
だから翻訳作業が昔から必要だった。→ 翻訳業が発達した。
移民の多いアメリカも同じです。
と話はそれましたが、
そんなこんなでEU圏のユーロと米ドルが、
私の収入源だったわけなんです。
これまで、異様にポンドが強かったので、
ユーロやドルをポンドに換えると
がたっと目減りしていました。
もう、ドルなんかじゃやっていられないほどだったのです。
しかし今回のポンド安で、
一挙にドルとユーロが上昇。
それで収入もアップしたと。
でもそれでもこの虚脱感は癒されません。
EU離脱が残念でしょうがないのですが、
もう後へは戻れないんですよねー。